高圧的な態度と言葉で支配する

最近聞く事が多くなってきたこのモラハラとは、相手を不快にさせたり精神的に追い詰める見えない暴力の事で、モラルハラスメントのことを指します。結婚などをきっかけに、真綿で首を絞めるように言葉や態度で圧力をかけていきます。この精神的な嫌がらせを受けている当の本人は知らず知らずのうちに「私が悪い」と思いこむように仕向けられますから、気が付いた時は心が弱り切ってしまいます。

一般的に多いのが、夫から妻に向けて行なわれるパターンといわれています。このモラハラをする人にはいくつか特徴があります。まず「何があっても自分は正しい」と思う独善的な人で、いつも自分が被害者のような思考を持っています。例えば、一方的に妻に対して普段から嫌な思いをさせている側なのに、何かあれば妻が原因と考えて罵ります。さらに、自分大好き人間ですので自分に優しくて他の人に辛辣な言葉を平気で言える、相手への思いやりがない人ですから、聞き流すくらいがちょうどよいといえます。こういうタイプの人の大半は、他人に対してやたら意識する面を持っていますので、世間に出ると人当たりが良く優しい印象を与えるように努めます。

そのため、妻は悩みを打ち明けても信用してくれないのでは、と感じてしまうため行動に移せません。その上、日常的に妻に向かって驚くような罵り方をするのに、妻の気を引くために同情させるような行動を取ります。その様子を見た妻は心を動かす事が多いため、離れていけない状況となります。なかには、妻の喜びそうな贈り物をしたりと色々な行動を取りますから、妻は少しずつ精神的に支配されていくため厄介といえます。